BI・CI・CLASSICA (2)ヴェラーティ・ブランド進行中
14:08 // 0 コメント // MEKKEkun // Category: 自転車 //□BI・CI・CLASSICA の取材記事を、こうして2回に分けたのには2つのワケがある。
ひとつめは自戒。
実は、一回目の取材は失敗した。アポイントメントというものを僕は軽く考えていたからだ。
当然オープンしているものと信じて「来週の◯曜日に行きます」的な軽いアポしかとらず、こちらの連絡先等を知らせていなかった。そのため取材当日、カメラ担当を連れて訪れたにもかかわらず、クローズド状態であったのだ。先方にも都合というものが発生する可能性のある以上、キチンと取材するならこちらの出所・連絡先などの情報は明らかに提示すべきだった。今後の取材に向けて、肝に銘じたい。
というわけで、その日の張り紙をトホホな記録として掲載しておこう。
ヴェラーティさんの本業は建築デザイナー。個人が好きで作ったギャラリーだから、いつ行って開いている…というわけではないらしい。電話で問い合わせしてもらってから訪れるのがお薦めだ。
そして、臨時閉店したヴェラーティさんは、その日何をしていたのかが判明。
これは、別エントリー記事にすべき、タナボタ式スクープ!!ちょっと楽しみなニュースです。
さて、前編ラスト。今の自転車状況に対して「私には面白くないねん。だからね…」というヴェラーティさん。
ヴェラーティ■今ね、ヴェラーティという私の名前のブランドで自転車のフレームを作ろうとしているんです。Made in Japan それも Made in Osaka でね。それで、昨日も大阪のフレームビルダーさんの所に行って打ち合わせをしてきたところなんです。ほんとに日本人の金属関係の職人さんは、すごく腕がいいんですよ。ま、今は少し減っちゃってるみたいだどね。
うまくいけば今年の9月頃に出せればいいと思ってるんです。既製のパーツを使って作れば簡単にすぐにでも出来るんだけど、そんな自転車は面白くないし、大阪のビルダーさんもこだわりのある職人さんだしね。基本は100%ハンドメイドのクロモリフレーム。
デザインはもう決まったんやけど、ひとつひとつ手作りで全部作るとなると、プロトタイプを作って、テストして。微調整をかけてと、やっぱり時間がかかる。ラッキーなら9月に発表やね。
私の作る自転車に乗るのはイタリア人じゃない。買ってくれるとすれば、それは日本人。だから日本人が乗った時に、一体として、いちばんキレイに見える自転車にしたいと思うんです。日本人の多くは胴長短足、良い悪いはともかくとしてね。その体型を考えて、それに合わせたデザインにしないとトータルとしていい自転車にならないからね。今、日本人が走らせる自転車を、昔の自転車の良さを知っている私が、それを見据えながら作る。それがテーマやね。
でも、私はコーディネートする立場。乗り心地を生むフレームの基本設計に関しては、腕のある大阪のビルダーさんの経験に任せないと、いいモノにはならない。昨日も夜11時まで打ち合わせてました。結構たいへんだけど、一生懸命やっとりますよ。でも、ま、やりたかった事やからね。(笑)
□悪く言うと、昔を懐かしむだけのように見えた前編のエントリー記事。でも、自らも建築デザイナーとしてモノ作りに携わってきたヴェラーティさんの思いは、そんな所に留まるようなものではなかった。
今の時代、今の技術、今じぶんの生きる環境、それらを反映して生み出されるであろう、ヴェラーティ・ブランドの自転車。
実は、そのディテールも細かく話していただいた。でも、ここには書かないでおく。興味のある方は、是非 BI・CI・CLASSICAに行って、直接ヴェラーティさんに尋ねてもらいたい。損得なしにオープンに考えていることを話してくれるはずだ。
文・撮影 福田浩一
撮影協力 山下修平
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(データ)
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