タメル=アメリカ村で23年間続いているお店
2:45 // 5 コメント // MEKKEkun // Category: ファッション //アメリカ村にはよく行くほうだが、5、6年前ぐらいからか、店舗の入れ替わりが早いなと思うことがよくある。自分がよく目にする範囲だけでもそう気付くということは、アメリカ村全体ではかなりの店舗が入れ替わっているのだろうか。少し前にアメリカ村のタワーレコードがなくなったのには驚いたが、それ以来最近では、店舗の入れ替わりにあまり驚かなくなってしまっている。
僕 がアメリカ村に行き始めたのは中学生の頃、1995年ぐらい。当時、とある雑貨屋にびびりながら入ったことがあるのを覚えている。そのお店が、変化の激し い今のアメリカ村でまだ続いていることがとてもうれしい。僕が知るだけでも15年以上続いているそのお店の名前は、『タメル』。
店主のみかさんにお話を聞きに行ってきた。びびらずに。
1.お店の成り立ち
みか 1986 年ごろ。エスニックの物が好きやって。3ヶ月間ネパール、インド、タイに旅行に行って帰ってきて、お金もないから三角公園のところをウロウロしてて、不動産屋さんの物件情報とかも見たりして、そしたらその不動産屋さんの人が話しかけてきてくれはって、旅の話しとかをしていたら、フリーマーケットがあるってゆってくれはって、それですることになったんかな。最初はだからフリーマーケットで、ちょっと出すみたいな。それからカレー屋とかスパッゲッティー屋とかでアルバイトして、その給料で一角安くで貸してもらってん。
いまのワールドのパチンコ屋さんのとこが昔はビルで、そこでやりだしたんがフリマのあとかな。そこからいまのとこに移ったんは87年。いまで23年やわ。
2.商品について
みか 服とかインドのんとか好きやったから、店始める前、旅行行ってる時もいろいろ買ってきてたのがあったから。他は、日本のエスニック雑貨屋であるような帽子とかがあるんかなって向こうに行ったらなくて、ただ生地はあったから、その生地を買って自分で縫ったりとか、向こうで作ってもらったりとかが好きで。一番最初にインドに行った時も、サリーはよう着んけど、服にしてもらったりとか、パンツにしてもらったり、向こうの生地を使ってオーダーメイドしたりしてた。身振り手振りの英語で。買い付けっていうより、オーダーしに行くって感じが多い。でも始めた当時は、フリーマーケットで売ってお金に換えて、また旅したいなーみたいなんもあってんけど。
昔は今よりネパールとタイのもんが多かったかな。でもラスタカラーのも最初から置いてたかも。元々レゲエが好きやから、ネパールとかタイに行っても、ラスタカラーにして縫ってもらったりしてたし。あとは、友達が作った手作りのものとか。
3.手作り商品の紹介
<シアバター>
みか 昔からの知り合いのリカちゃんが作ってる。好きな人はけっこう買っていかはるかな。アロマの効能は、ラベンダーやったらリラックスさせたりとか。付けてみる?って言って必ず試さしてくれる。
<ベンガラ染めTシャツと帽子>
みか ユキちゃんの作品。元々お店に来てくれてたお客さん。ベンガラっていうのは顔料です。帽子、お願いしてリバーシブルにしてもらった。<ヘンプの帽子>
みか ノリちゃんの作品。最初はお客さんやった人。藍染めのは編んでる人と染めてる人が違って、アリサちゃんとフジババちゃんが染めを担当。<ジャマイカ写真Tシャツ>
みか ナホちゃんのTシャツ。ジャマイカで撮った写真をプリントしてる。<Tシャツ>
みか 山下さんの、55%hempが入ったTシャツ。<弁当袋、箸袋、髪留め、布ナプキン>
みか もともとお客さんで来てくれてたミイちゃんの作品。このお弁当袋は、この作家さんの作品を気に入って使ってくれてるお客さんからのオーダー品です。みか 物によるけど、「こんなんが良いかなあ」とか言ったりもするけど、あとはそれぞれ作家さんがやる。相談しながら決めていく時もそんな細かい話しはせえへん。材料を渡して「こんな柄入れて」とかいうてあとは任せる。作家さんも自分が好きなもんも作りはるし、私がいうて作ってくれるやつもあるし。
作家のみなさんとのきっかけは、元々お客さんやったり、知り合いの知り合いやったりいろいろ。
4.気になること
インド、ネパールの好きなところは?
みか 「隙あらばごまかそう」っていうのがインドもネパールもあると思う。でもそういうとこも好き。おもしろい。自分次第で良いようにも悪いようにもなるから。お店やってて良かったなって思うことは?
みか 来た人が喜んで帰って、また来てくれること。長く続けられる理由は?
みか 周りのみんなのおかげかな。なんか来てくれる人がやっぱおって、支えられてるっていうか、持続は、やっぱ来てくれはる人がおるからやな。でもなかには最初は怖いとかいうてる人もいてはるけど。。私がっていうかここの雰囲気もそうやけど。変化の激しい流行地であるアメリカ村で、23年間も続けられる理由はなにか。答えはとてもシンプルだ。他には無いから。取材をさせて頂いて改めて強く感じることができた。他には無い、商品を選ぶ基準をお伺いしたら、「好きかどうか、好み」とおっしゃった。流行を気にするそぶりは感じられなかった。好きなことを23年間も続けてこれたのはすごいことだ。うらやましい。同時に逆のことも自問する。好きではないことを23年間も、果たして続けられるだろうかと。
そういえば、流行を気にした商品がひとつだけあった。
ふんどしだ。もちろん仕様はタメル流であったが。
文 今西一寿
撮影 山下修平
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タメル
〒542-0062
大阪市中央区西心斎橋2丁目11-8 滝ビル1F
tel:06-6211-2688
うちだ
2010年7月8日 14:22
>好きではないことを23年間も、果たして続けられるだろうかと。
無理!でも、仕方なく続けている人も多い。。それも現実
継続は力。好きなことをポジティブに続けたいものです
imakaz
2010年7月17日 18:28
うちださん
コメントありがとうございます。
継続はチカラ。
当グループブログもこの言葉を胸に、頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお付き合いください。
履歴書の見本
2014年1月21日 14:00
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
匿名
2016年3月18日 0:00
友人
2016年3月18日 3:37