オーダーメイドジーンズ DENIM MADNESS(その2)
2:53 // 0 コメント // yamyam // Category: ファッション , 注目記事 //
第1回目は、石野さんがデニムマッドネスを始める前までさかのぼって、たっぷりお話を聞いてきました。
2回目はインタビュー形式で、デニムマッドネスを実際に愛用されている方の声を聞いていきたいと思います。
まずは小谷さん(写真左)です。
自転車好きとデニム好きのセッションー小谷達人さんの場合ー
ーデニムマッドネスにくるきっかけは?
石野「小谷くんは専門学校の同級生。ことあるごとに応援してくれてます。1月に2本しかオーダーが入らんかったときに頼むからつくらしてくれって言った貴重な方です。自転車に乗ります。これ、スポーティーな仕様のジーパンになってて…」
前 |
石野「ここ、ベルトを這わしてるんですよ。ボタンをホールで空けて、それだけやとずれてくるから、レザーでパイピングして」
小谷「ベルトが中に埋められてるんですよ」
石野「つくってからベルトを中に通さないといけないのと、つくる前にベルトの穴空けないといけないのと。普通のやったら、付けて縫っておわりやけど。デニムってある程度ぶ厚いものやから、イージーパンツみたいに寄せて入れるのができないので難しいんですよ(笑)大変やけど、もう、彼の気持ちですよね。彼自身の自転車好きとデニム好きのセッションですよね」
オシリは二重に補強されている |
石野「もともと軍モノでよくあるパラシュートパンツで。そういうのも話をしながら…。ここもベルクロになっててね。膝上で穿きたいときと、ちょっと外すときと」
裾は開け閉めが調節できるようになっている |
石野「夏は基本的にちょっとゆるめにして、風が入るようにしたりとかしてますね。で、ここ普通やったらサイドシーム(※パンツの脇線の縫い目)ずっと付いてるんですけど、別になってて」
小谷「しかもストレッチ効いてるんで。乾きやすいですし、動きやすいです。機能的ですね。自転車乗るためのデニムパンツです」
ーコラボするのは何本目なんですか?
石野「以前つくらしてもらったんが一本と、あとショー用に着てもらったスーツがあるんですけど」
ブラックデニムのセットアップ |
小谷「セットアップのスーツなんですよ」
ーこれ、めっちゃかっこいいですよ。フォーマルやし、あれ?髪型変わってる(笑)
石野「これ卒業制作でつくったんですよ。フォーマルな場所に着ていけるスーツが欲しいと思って」
ー襟立ててる感じがなかなかいいですね。
石野「立てやすいように襟を細くつくってるんで。ポケットのデザインとかめっちゃ気にってるんですよ。下までポケットになってて」
ーバックのシルエットはどうなってるんですか?
バックポケットが外に付けられている |
石野「後ろはセンターベンツになってて。バックポケットにそのまま付けてしまうと、圧迫感がすごくあるじゃないですか。だから外に出して、ぶらぶらなるようにつくったんですよ」
ー建設会社の棟梁みたいな感じもしますね。
石野「ぶ厚いもの入れても、オシリがしんどくないんですよね」
ーこれも歩いてたら見てしまうな。でも、見ちゃうけど、普通に着れるとこと奇抜感のぎりぎりで。
石野「奇抜すぎると着るのをためらったりとか、気分によって着れへんかったりとかしてしまうから。
やっぱり僕は基本はシンプルなものが好きなんで、シンプルにつくりましたね。お葬式とかも全部これで行ってたもんね」
ーマッドネス!!葬式まで。。
お二人目は藤田さん。
つなぎは何回も買ったことあるんですけど、やっぱ暑いじゃないですか?それで誰かおらへんかな~と思ったら、あっ、いてはるわって。ー藤田耕平さんの場合ー
石野「彼は美容師さんで今度独立されるんですけど、けっこう付き合いも長くてこれが3本目。1本目がサルエル、2本目はスキニーで、3本目がこれ、何か分からんズボン(笑)完全にエスカレートしていってる感じなんですけど。話をしながら、つなぎを上を脱いで腰で巻いたときみたいに見えるズボンをつくってくださいっていうオーダーをいただいたんですね」
袖が1m20〜30cmもある |
ーこれ着脱は?
石野「この1m20cmか30cmくらいの袖をタイパンツみたいに腰で巻くみたいな。全然なくていいんですけど、あった方がかわいいし。袖に付いてるボタンホールをこのボタンに付けてだらんと付けれる」
腰に巻くとこんな感じに |
ー巻いて、ボタンにキュッとはめて固定させると。この最初の発想は彼にあって、それをデザイン画に?
石野「落書きみたいな感じの紙に描いて、パターンをひいて」
ーこのたわみはなんで欲しかったんですか?
藤田「ああ、僕ね、アニメオタクなんです。こういうつなぎ着てね、やんちゃなことばっかりするやつがいるんですよ。KISSのTシャツ着て、あほなことばっかりするキャラクターがいてて。つなぎは何回も買ったことあるんですけど、やっぱ暑いじゃないですか?それで誰かおらへんかな~と思ったら、あっ、いてはるわって」
ーはき心地はどうですか?
藤田「サイコーです。前回スキニーつくってもらって、ちょっと年齢も年齢で(体に)ゆとりがなくなってきたんで、ちょっとゆったりめのやつを」
ーそのズボンで髪切ってたら、お客さんもけっこう食いついてきませんか?なんやそれって感じで。
藤田「そうそう。西九条で1回、デザインの専門学校の子に声かけられて、そのジーパンどこのやつですかって。わしがつくらしたんや(笑)って。いちお直人くん(石野さん)の名刺渡しといたんですけど」
石野「こうやって一人の美容師さんやけど、コラボでできたもんやから、可能性が面白いですよね。これ、袖1m30cmあるけど全然意味ないですからね。でも、話聞いてかっこよくなりそうやなって。で、絶対似合いそうやなと思って」
横から |
ー物入れやすそうですね。横も美容師さんとかやったら何か入れたりするんですか?
藤田「何でも入れますよ。これけっこう使えますよ。チャリンコ乗ってるときとかペットボトル指してもジャマにならない」
石野「デザインとしてもあったほうがいい」
ー白いステッチもかわいいですね。
石野「ステッチの走らせ方も2本でするとか3本でするとか1本でいくとか、その商品のバランス見ながらやっていくんですよ。だから縫う作業ってむちゃくちゃクリエイティブですね。人に任せられない、絶対」
ーミシン、苦手です。
石野「ミシンは友達です。ミシンの前座ったら落ち着くんでね、なんか。つくるのしんどいときとかあるんですけど、デニムを縫うってなると自然にテンションが上がるんですよ。なんか不思議なんですけど。あれが有り難いと思います」
ー今はTシャツで合わしてはるんですけど、他お気に入りのコーディネイトはありますか?
藤田「何でも入れますよ。これけっこう使えますよ。チャリンコ乗ってるときとかペットボトル指してもジャマにならない」
石野「デザインとしてもあったほうがいい」
ー白いステッチもかわいいですね。
石野「ステッチの走らせ方も2本でするとか3本でするとか1本でいくとか、その商品のバランス見ながらやっていくんですよ。だから縫う作業ってむちゃくちゃクリエイティブですね。人に任せられない、絶対」
ーミシン、苦手です。
石野「ミシンは友達です。ミシンの前座ったら落ち着くんでね、なんか。つくるのしんどいときとかあるんですけど、デニムを縫うってなると自然にテンションが上がるんですよ。なんか不思議なんですけど。あれが有り難いと思います」
ー今はTシャツで合わしてはるんですけど、他お気に入りのコーディネイトはありますか?
石野「パーカーとかね、グレーのね。スエットとか」
人が絶対やらんことをやる、後は面白いもんをつくるっていう、大阪でやるからにはやっぱその2つ。
ー似合ってますね。褒められますよね?周りの人から。
石野「気持ちいいですよね、人に見られるって。人が絶対やらんことをやる、後は面白いもんをつくるっていう、大阪でやるからにはやっぱその二つ。絶対条件やと思うんで。こんな発想、例えば僕が東京でやったとしたら出てくるんかと思いますもんね。大阪の人ってやっぱ得したとか安く買えたとか自慢するじゃないですか、で、オーダーやから一律やから、『こんなんつくらしてん』て、その自慢が広がったら面白いしね。俺はもっとオモロいもんここにぶつけたるねんみたいに思ってもらえたら」
ー人と違うってことを誇らしく思う気質がありますよね。
石野「だから僕大阪って好きで。土地が。将来的には東京とか海外とかも行きたいなと思ってるんですけど。大阪からスタートするのは、人間の質が合う、僕自身と。だから大阪が一番面白いと思う」
*お知らせ*
本インタビューにご協力いただいた美容師の藤田さんが独立されました!!
http://kuretake-hair.com/HAIR SALON KURETAKE
大阪市北区中津1-11-25
TEL&FAX 06-6374-3236
定休日 毎週月曜日と第2火曜日
営業時間 10:00〜20:00(時間外予約、喜んで相談受けます)